JANコードの取得の仕方|JANコードってなに?|なぜ必要なのか
JANコードって聞いたことはありますか?
名前は知らなくても日本人であれば、誰しも目にしたことがあるはずです。

通称バーコード。
※正確には上記の形ではなく、商品を管理する番号の事をいう
誰もが見たことのあるこのコードは非常に重要な意味を持つのです。
①店頭・ECで商品を販売する時に必要な「商品番号」

店舗で買い物をした時、レジで「ピッ」とスキャンしますよね?
すると商品名や、値段が画面に反映され、続けてスキャンすると合計金額まで計算してくれる。
非常に便利で、当たり前のように私たちの生活に密着している機能ですが、意外とご存じない方は多いです。
自社製品を作ったら、店頭販売やAmazonなどで販売する場合、JANコードはほぼ必須です。
JANとは商品を間違えずに登録・発注・入荷・販売・在庫管理するための商品番号であり、販売先が商品を管理するための大切な数字なのです。
JANコードは、製品づくりにおいて基本です。
②JANコードはどこで使われるのか

| 使われる場所 | JANコードの役割 |
|---|---|
| 量販店のレジ | 商品名・価格を呼び出し、売上を記録する |
| 店舗の入荷検品 | 届いた商品・数量が合っているか確認する |
| 物流倉庫 | 入庫・出庫・棚卸・誤出荷防止に使う |
| バイヤーの商品登録 | 商品マスターへ正確に登録する |
| ECモール | Amazon・楽天などで商品を識別・在庫連携する |
| 卸売先との受発注 | 型番違い・色違い・セット違いを防ぐ |
| 売上分析 | どの商品が、いつ、どこで売れたかを見る |
実はJANコードは、レジだけで使うものではないのです。
商品が工場から出て、倉庫に入り、店舗に届き、お客様に販売されるまで。
その全てで使われます。
③なぜ量販店ではJANコードが重要なのか

量販店は、1商品だけを売っているわけではありません。
家電量販店やホームセンターには、数千〜数万の商品があります。
その中で、
・どの商品が届いたか
・何台残っているか
・どの商品が売れたか
・どの商品を補充するか
・返品された商品は何か
これを人の目だけで管理することはできません。
だから、JANコードで管理する必要が日可決です。
商品名が似ていても、色やセット内容が違えば別商品です。
例えば弊社の新製品のドライヤーを例にお話しします。
下記はすべて別JANコードが必要です。
■詳細
新製品:コンパクトドライヤー
ブランド名:ILU
色:5色展開 の場合
| 商品 | JANコード |
|---|---|
| ILU ホワイト | 別 |
| ILU ブラック | 別 |
| ILU ホワイト+ポーチセット | 別 |
| ILU 海外対応モデル | 別 |
| ILU 展示品・限定セット | 別 |
「本体は同じだから同じJANでいい」は危険です。
売価、セット内容、在庫、保証内容が違うなら、流通上は別の商品です。
④JANコードがないと何が困るのか

JANコードがない商品は、量販店・ECではほぼ100%お取り扱いいただけません。
| 困ること | 現場で起きること |
|---|---|
| 商品登録に手間がかかる | バイヤーや店舗側が手入力しなければならない |
| 入荷検品しづらい | 型番や商品名を目視で確認する必要がある |
| 誤出荷が起きやすい | 色違い・セット違いを間違える |
| 在庫が合わなくなる | 何が何台あるか分からなくなる |
| レジ対応が面倒 | 商品登録・価格設定に時間がかかる |
| EC在庫が崩れる | Amazon・楽天・自社ECで在庫ズレが起きる |
| 売上分析ができない | どの商品が売れたか正確に追えない |
量販店での販売には
この商品を、問題なく店舗と物流で回せるか。
ここも強くみられるのです。
⑤JANコードはいつ作るべきか

JANコードは、パッケージが完成してから考えるものではありません。
商品仕様が固まった段階で、私の場合取得いたします。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 正式名称を決める |
| 型番 | 社内・取引先で使う商品型番 |
| カラー | 白・黒・限定色など |
| セット内容 | 本体のみ、付属品付きなど |
| 販売単位 | 1台売りか、複数台セットか |
| 売価 | 販売価格・卸価格の基準 |
| パッケージ | JANコードを印刷する場所 |
特にセット品は注意です。
本体単品と、本体+替え部品セットは別商品です。
同じJANコードを使うと、在庫も売上も崩れます。
⑥JANコードの作り方

JANコードは、自分で適当に13桁の数字を決めて使うものではありません。
まず、GS1 Japanに事業者登録をして、自社用の事業者コードを取得します。
その後、商品ごとに番号を割り当てます。
流れはシンプルです。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | GS1 Japanへ事業者登録する |
| 2 | GS1事業者コードを取得する |
| 3 | 商品ごとにアイテム番号を決める |
| 4 | チェックデジットを計算する |
| 5 | バーコードデータを作る |
| 6 | パッケージに印刷する |
| 7 | 実物で読み取りテストをする |
社内では、JANコード一覧表を必ず作っておいたほうがいいです。
| JANコード | 型番 | 商品名 | カラー | セット内容 | 売価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 例:XXXXXXXXXXXXX | ILU-01-W | ILU | ホワイト | 本体単品 | 12,800円 |
| 例:XXXXXXXXXXXXX | ILU-01-B | ILU | ブラック | 本体単品 | 12,800円 |
| 例:XXXXXXXXXXXXX | ILU-SET-W | ILUセット | ホワイト | 本体+ポーチ | 14,800円 |
この表がないと、後から必ず混乱します。
⑦バーコードは「見た目」より「読めること」が大事

パッケージデザインでは、バーコードを小さくしたり、グレーにしたり、端に寄せたりしたくなることがあります。
ただ、JANコードはデザインではありません。
読めなければ意味がないのです。
| 注意点 | 理由 |
|---|---|
| 黒に近い濃い印刷にする | 読み取りやすくするため |
| 周囲に余白を取る | バーコードリーダーが認識しやすい |
| 折り目・角・曲面を避ける | 印刷が歪むと読めない |
| 光沢が強い場所を避ける | 反射で読み取れないことがある |
| 量産前に現物確認する | データ上では問題なくても印刷でズレるため |
海外工場でパッケージを作る場合は特に注意です。
データが正しくても、印刷が薄い、太さが違う、余白が足りないということがあります。
量産前に、必ず実物をスキャンして確認したほうがいいです。
まとめ
商品作りでは、機能、価格、デザイン、動画、パッケージに目が行きます。
ただ、実際に量販店やECで売り続けるためには、見えない部分が大事です。
| 売るために必要な準備 | 内容 |
|---|---|
| JANコード | 商品識別・POS・在庫管理 |
| 型番 | 取引先との共通認識 |
| 外箱サイズ・入数 | 物流・倉庫管理 |
| PSE・安全規格 | 販売条件・信頼性 |
| PL保険 | 万一の事故対応 |
| 取扱説明書 | クレーム・問い合わせ削減 |
| 保証規定 | 販売店・ユーザー対応 |
| 商品マスター | 登録・受発注・在庫連携 |
JANコードは地味です。
しかし、地味な部分をきちんと作っている商品ほど、量販店では扱いやすい。
扱いやすい商品は、導入後も残りやすい。
商品を作るなら、JANコードは最後に貼る黒い線ではありません。
商品を流通させ、売場で売り続けるための土台です。


