日本でのLPガス利用状況と、海外でのLPガス使用状況と取り巻く環境

日本でも利用しているプロパンガス。
海外ではどの様に利用されているのでしょうか。

今回は筆者がフィリピン在住経験があることと
2015年度岐阜県可児市が
フィリピン人居住率、日本1番だったこともあり
日本と海外代表を「フィリピン」とし比較していきます。

①日本でのプロパンガス扱いの注意点

日本では
「プロパンガスを運ぶ」
「ガスの閉開栓」
「ガス機器の取り付け/外し」
「プロパンガスの販売」など

何かやろうとすると
ほぼ全てに資格が必要となります。
ではプロパンガスを扱うためには
どの様な資格が必要となるのでしょうか?

「LP扱いに必要な資格」

・高圧ガス移動監視者

ガスボンベを配達するために
必要となる資格です。
小さなボンベを1〜2本運ぶ時は
無資格で大丈夫です。

50Kgガスが入るボンベや
ボンベ60本以上を積んだ場合には
資格が必要となります。

・保安業務員

ガスの閉栓・開栓を行う際に
必要となる資格です。
ガスを使用できる様にしたり
ガスの使用を止めたりできる資格です。

・第二種販売主任者

プロパンガスを販売するために
必要な資格だと考えて下さい。
この資格を持っていると
保安業務員の資格がなくても
ガスの閉開栓もできます。

・液化石油ガス設備士

液石法の対象となる
LPガス供給設備(家庭用)
ガス機器の設置工事・取り替えなどを
行う事ができる資格。

<まとめ>
上記が日本でプロパンガスを
扱うための資格です。
日本ではプロパンガスに
関わる事を何かしようとすれば
資格のある業者が行う事が
常識となっております。
つまり、プロパンガス関連を
不自由なく扱うためには

最低4つの国家資格が必要となります。

②フィリピンでのプロパンガスの扱い注意点

単刀直入に言います。
資格はありません。

調べてみましたが
それらしい内容も出て来ず
資格はないと考えてほぼ間違いないと思います。

・フィリピンのプロパンガス利用状況

※インターネット引用

フィリピンでは
ガソリンスタンドなど
至る所でガスボンベが販売されております。

※インターネットより引用

画像でもみて取れる様に
ボンベは使い回されます。
日本に比べようもなく、ボンベは劣化します。

フィリピンでは劣化した
ボンベの検査を一体どの様に
どのくらいのレベルで行っているか?
本当に疑問です。

しかし不思議とガスの事故は
2年ほど住んでいましたが
見た事はありません。

ただ1度事故が起きると
大爆発を起こし
被害が甚大ではないと
現地の同僚が教えてくれました。

日本の
「ガス取り扱いレベル」
「ガス器具のレベル」は
世界でも類を見ない高さだと言えます。

③フィリピンに進出した日本のLP会社

・伊藤忠商事株式会社

<詳細>
伊藤忠商事株式会社は、
伊藤忠エネクス株式会社と共同で
「クリージアエナジーホールディングス」を設立。

クリージアエナジーホールディングスは
伊藤忠商事が保有する
フィリピンLPガス販売事業会社
「Isla Petroleum & Gas Corporation」 の株式
40%を譲り受けた。

伊藤忠商事とエネクスは、
クリージアを通じフィリピンLP事業の
拡大を狙っていくと決定した。

④まとめ

日本は全てにおいて
世界で最高レベル水準がであると
思います。

ガス器具の安全性であったり
LPの管理であったり。

厳しすぎるくらいの印象も受けます。

より「安全」に「快適に」。

皆様の安心の裏にはこんな
苦労があったんですね。

あとがき

杉半では各ガス機器・IH機器の取り扱いがあります。
取扱は各社カタログ記載商品全てです。

ご用命の際は、弊社ホームページ、お電話にてご注文下さい。

<取扱メーカー>

ガス:リンナイ/パロマ/ノーリツ